キュートなキャラによるファンシーな夢の世界の大冒険★…だけでなくシビアな現実も見せてくれる、
コメディとシリアスがバランスよく配合された
謎解きありアクションありミニゲームたっぷりADV『夢探偵クマノブくん』をレビュー。
配信情報
※サイトに攻略情報掲載あり
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ゲーム概要
夢の世界の住人であるクマノブくんは、現実世界から『永遠の眠り』という病気調査の為にやってきた科学者ホロくんのサポートをする事に。
もちもちボディとまんまるお手てで癒しと愛嬌を振りまきながら一人ひとりが夢から覚めるようお手伝いを頑張るクマノブくんだが、少しずつ現実世界の様相が明かされて行くと同時に夢の世界にも異変が起き始め…
通常プレイ約2~3時間想定ですが私のデータは4時間超しました。
色々見たくなるんだもの。
見た目も色合いも可愛らしいキャラがたくさん登場しキュートな雰囲気でお話がスタートするものの
現実世界の事が分かってくると注意書きの通り残酷なシーンが出てきたり過酷な状況が眼前にさらされたり。とはいえ描写はおおむねソフト。
後半でちょっとした血液表現はありますがグロテスクという程ではないです。
感想
元々夢の世界という舞台設定が好きで、イラストの可愛さもあって惹かれてプレイしました。
ドットも顔グラもオリジナルで、よく動くし表情豊か。顔グラの無いキャラにも個性があって会話テンポが良かったです。
テンション高めキャラ同士の楽しい掛け合いを眺めながら序盤はワクワク。中盤から現実世界の事が分かってきてハラハラ。
時にキャラがふざけ過ぎてる印象を受けるかも知れませんが…何故『永遠の眠り』を発症したのかが分かってくると悪ふざけをしてくれるからこそ良いと思えるようになりました。
プレイ中は謎解き・記憶ゲー・追いかけや避けアクション要素諸々いろんなミニゲームが発生します。
一発アウト仕様が少なめなおかげで失敗しても立て直せる難易度。
普通のゲーム腕前ならわざと突撃するとかでない限りそうそうGAMEOVER見ないと思われます。
かと言って簡単すぎる訳でもなく、それなりにMAPまわって情報集めたり考える必要があって程よい頭の体操感。
個人的にミニゲームって難しすぎると進める気力無くなるし簡単すぎるとお話だけで良いんじゃとか思ったりしちゃうのですがこのゲームのはその辺り丁度いいバランスで、「遊ぶ事」自体を楽しめました。
上記で残酷描写ソフトめと記述しましたが、何となく「舞台が子どもの夢の世界だから」なのかなと感じました。
大人の想像力を働かせると結構エグイ事が起きてたりして、そんな中で絵面がファンシーなのは子ども故に本人がよく分かってないOR直視したくない心情の表現でもあるのかなと…勝手な憶測ですが。
キャラの背景事情がわかったゲーム後半ではノリの明るさが頼もしく、励まされました。
どのキャラも応援したくなる魅力にあふれていて終盤のとあるイベントを人数分やり直したくらい気に入りました。
イベント自体が一人こなしたら他は見られない仕様で、その後に台詞差分が発生するという…全員分のためにセーブ分けて見たわ。見たくなるわ。
そうやって繰り返してもストレス感じない長さと難易度で、ほんと丁度いい。
なんとなくですが、子どもの頃は気に入ったゲームを何度も最初からやり直したり好みのステージやミニゲームばっか延々とプレイをしていた事を思い出しました。
クリアした達成感で終了、でなく面白かったから何回も遊びたい、そんな感覚を思い出させてくれる良いゲームでした。
※掲載画像はふりーむ!掲載FAの一部版。
顔グラありキャラほぼ全部載せ版はふりーむ!にて。
レイヤー分けて重ねた結果隠れた部分があるので自サイトに差分として掲載。